秋月電子で1040円(税込)という低価格で手に入る「Seeed Studio XIAO ESP32C6」ですが、いざMicroPythonを使おうとすると意外とファームウェアの書き込みに手こずることがあります。
本記事では、esptoolを使った方法でESP32-C6にMicroPythonをインストールしThonnyで動かす手順を、初心者にもわかりやすく丁寧に紹介します。
最後には、MicroPythonの動作確認用にLED点滅のサンプルコードも紹介しますので、書き込み後すぐに試せます!
🔹 ESP32-C6とは?
- RISC-Vコア
- USBシリアル内蔵
- Wi-Fi 6 / BLE 5.0対応
- 秋月で1040円!

Seeed Studio XIAO ESP32C6 pin


🔹 仮想環境とesptoolのインストール Windows11
仮想環境を使って esptool をセットアップし、XIAO ESP32C6 に MicroPython ファームウェアを書き込む方法が環境変数の設定などなく、簡単お勧めです。
私はUSBメモリードライブに仮想環境を作り実行しました。
pythonがパソコン本体にインストールされていることが条件です。
任意の作業フォルダを作る(例:esp32c6_flash)
今回はEドライブとして認識しているUSBの中に作りました
E:
mkdir esp32c6_flash
cd esp32c6_flash仮想環境を作る
python -m venv venv仮想環境を有効化
venv\Scripts\activateプロンプトの先頭に (venv) と出れば成功です。
esptool をインストールする
仮想環境が有効なまま、以下を実行
pip install esptool確認
python -m esptool version(venv) E:\esp32c6_flash>python -m esptool version
esptool v5.0.0
5.0.0
と表示されれば正しくインストールされています。
とりあえずここで仮想環境を無効化しておきます。
deactivate🔹 ESP32-C6 MicroPythonファームウェア
Micropython公式サイトから「esp32c6」用の.binをダウンロード
サイトの画像です(下にスクロール)

ファイルはダウンロードフォルダに下記の図のようにダウンロードされますが、自分にわかりやすいように書き換えましょう。

仮想環境内にダウンロードしたファイルを貼り付け
扱いやすくするため今回のこのように書き換えて 例 esp32c6-20250415-v1.25.0.bin 仮想環境内に、Windowsのファイルマネージャーでペーストします。
E:\esp32c6_flash\
│
├──esp32c6-20250415-v1.25.0.bin ←★ここに置く!
├── venv\ ←Python仮想環境(触らない)
│ ├── Scripts\
│ ├── Lib\
│ └── …
これで準備は整いました。
✅ 書き込み手順(仮想環境内/Windows)
以下は、仮想環境でesp32c6-20250415-v1.25.0.binを使用する手順です。
Seeed Studio XIAO ESP32C6のブートセルボタン(USB端子の右側ちいさなボタンです)を押したままUSB接続し、COMポート番号を「デバイスマネージャー」で確認してください。
仮想環境をまず有効化します。
cd E:\esp32c6_flash
venv\Scripts\activateフラッシュ消去(任意ですが推奨)
python -m esptool --chip esp32c6 --port COM5 erase_flash
※COMポート番号は「デバイスマネージャー」で確認した番号。
ファームウェア書き込み
python -m esptool --chip esp32c6 --port COM5 --baud 460800 write_flash -z 0x0 esp32c6-20250415-v1.25.0.bin※COMポート番号は「デバイスマネージャー」で確認した番号。
成功すると
Configuring flash size…
Flash will be erased from 0x00000000 to 0x001e7fff…
Wrote 1995392 bytes (1221807 compressed) at 0x00000000 in 15.7 seconds (1018.8 kbit/s).
Hash of data verified.
Hard resetting via RTS pin…
表示されます
🔹thonnyを使ってファームウェアを書き込みする方法
こちらの方法ですと、esptoolインストールなしで、簡単にESP32にファームウェアを書き込むことができます。

thonnyのツールをクリックしてオプションをクリック

ターゲットポート自分のつながってるCOMXに

MicroPython family を自分のチップに合わせてください

3本の線をクリック select local Microptyno…
選択先ほどダウンロードしたファイルを指定してインストールをクリックすれば完成です
✅ Thonny(REPLの確認)
- USBを抜き差しして再起動
(※リセットボタンでもOK) - Thonnyを起動
- Thonnyのメニューから設定:
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| インタプリタ | MicroPython (ESP32) |
| ポート | あなたのESP32-C6のCOMポート(例:COM5) |
- 設定したら、Thonnyの下部に:
MicroPython v1.25.0 on 2025-04-15; ESP32-C6 with ESP32-C6
Type "help()" for more information.
>>>のように出たら、MicroPython が起動しています!
✅ 動作確認コード(LED点滅)
以下のコードで点滅テストできます
秋月で購入したEPS 32 C6は15番ピンがLEDでした。
from machine import Pin
import time
led = Pin(15, Pin.OUT)
while True:
led.toggle()
time.sleep(0.5)LEDが0.5秒間隔で点滅します。
✅ まとめ
XIAO ESP32C6は、RISC-Vベースの低価格マイコンで、無線機能やUSB-CDCが内蔵されており、非常に魅力的な開発ボードです。
Thonnyと、esptoolでMicroPythonファームウェアを書き込むことが可能です。
価格が安いだけでなく、GPIOやI2C、SPIなどの入出力も充実しているので、今後の電子工作やIoTプロジェクトの入り口として非常におすすめです!



