Seeed Studioの超小型モジュール「XIAO ESP32C6」は、Wi-Fi 6とBluetooth 5を搭載した最新のESP32シリーズです。
Arduino IDEを使って簡単にプログラムを書き込めるので、初心者にも扱いやすい開発ボードです。
今回はこのXIAO ESP32C6を使って、I2C接続のキャラクタ液晶 AQM1602（秋月電子） に文字を表示する方法を紹介します。
まずはLチカ（LED点滅）で動作確認を行い、その後、AQM1602への表示を試していきます。
使用した部品
- Seeed Studio XIAO ESP32C6
- AQM1602（I2C液晶モジュール・秋月電子）
- ジャンパワイヤ × 4本
- USB Type-C ケーブル
配線
| AQM1602 | XIAO ESP32C6 |
|---|---|
| VDD | 3V3 |
| GND | GND |
| SCL | D5 |
| SDA | D4 |
配線図
Arduino IDEの設定
- [ボードマネージャ] で「esp32 by Espressif Systems」をインストール
- [ツール] → [ボード] → “Seeed XIAO ESP32C6” を選択
- [ポート] に接続したデバイスを選択
- 書き込み設定はデフォルトのままでOKです
- 書き込みボタンを押すと、XIAO ESP32C6は自動で書き込まれます
Lチカプログラム（動作確認）
#define LED_PIN 15 // XIAO ESP32C6 内蔵LED
void setup() {
pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
}
void loop() {
digitalWrite(LED_PIN, HIGH);
delay(500);
digitalWrite(LED_PIN, LOW);
delay(500);
}✅ このプログラムでLEDが1秒ごとに点滅すれば、ボードの基本動作はOKです。
ライブラリのインストール
AQM1602はST7032コントローラを使用しているため、以下のライブラリを使用します。
- メニュー → [スケッチ] → [ライブラリを管理]
- 検索欄に「ST7032_asukiaaa」と入力
- 「ST7032_asukiaaa」ライブラリをインストール
AQM1602表示プログラム
#include <Wire.h>
#include <ST7032_asukiaaa.h>
ST7032_asukiaaa lcd;
void setup() {
lcd.begin(16, 2); // 16文字×2行
lcd.setContrast(30);
lcd.print("Hello, XIAO!");
lcd.setCursor(0, 1);
lcd.print("ESP32C6 + LCD");
}
void loop() {
// ループ内では特に処理なし
}通信がうまくいかない場合は、SDA・SCLの配線を再確認してください。
よくあるトラブル
- 表示されない場合：SDA/SCLのピン設定が逆になっていないか確認
- 文字化けする場合：電圧が3.3Vで安定しているかチェック
- ライブラリが見つからない場合：Arduino IDEの「ライブラリマネージャ」で「AQM1602」で検索してインストール
I²Cアドレス確認用コード
#include <Wire.h>
void setup() {
Serial.begin(9600);
Serial.println("I2C scan start");
for (byte addr = 1; addr < 127; addr++) {
Wire.beginTransmission(addr);
if (Wire.endTransmission() == 0) {
Serial.print("Found I2C device: 0x");
Serial.println(addr, HEX);
}
}
Serial.println("Scan done");
}
void loop() {}正しく接続されていると、Found I2C device: 0x3Eと表示されます。
🧭 まとめ
XIAO ESP32C6は超小型ながらWi-FiとBluetoothを搭載し、Arduinoからも簡単に使える非常に便利なマイコンです。
I2C液晶のAQM1602を使えば、センサー値の表示や簡単なメニュー表示なども手軽に行えます。
まずは今回のサンプルで表示を確認し、次はセンサー値やWi-Fi情報などを追加してみます。
