スマートフォンやラジオの音をスピーカーで鳴らすには、
アンプ(音を大きくする回路) が必要です。
そこで便利なのが、秋月電子で販売されている
M2073 オーディオパワーアンプIC です。
M2073は、少ない部品でステレオアンプを作ることができ、
電子工作初心者にも扱いやすいICです。
秋月電子で販売されているM2073とNJM2073中身は同じICですので「NJM2073」データシートを使います。
この記事では、
- M2073はどんなICなのか
- 回路図に出てくる部品の意味
- なぜそのコンデンサや抵抗が必要なのか
を、できるだけやさしく解説します。
M2073とはどんなIC?
秋月電子の仕様表より抜粋
・回路数:2
・出力電力max :2W
・電源電圧min:1.8V
・電源電圧max :15V
・無負荷時電流:6mA
・電圧利得[dB]:44dB
新日本無線のデータシートより

M2073は、音声信号を増幅してスピーカーを鳴らすIC です。
主な特徴は次の通りです。
- 左右2チャンネル対応(ステレオ)
- BTL出力方式 (モノラルになりますが部品数は少なくなります)
- 低電圧動作
- 外付け部品が少ない
特に大きな特徴は、
🔋 低電圧でも動作する
実際に乾電池2本(約3V)で動作させてみましたが、
8Ωスピーカーを十分な音量で鳴らすことができました。
またLM386ですと、もっと部品数を少なく作ることができますが 、音はM2073のほうが良いような気がしました。
小型ポータブルアンプとしても十分実用になります。
秋月電子には同じようなこちらのTDA2822L-D08オーディオアンプICも販売されてます作り方は同じです参考にしてください。
入力部分のコンデンサの役割

入力側にもコンデンサを入れます(inputの前段階にコンデンサーがはいっていれば必要ありません)。
これは、
直流(DC成分)をカットするためです。
音声信号は交流(AC)ですが、
機器によっては直流成分が含まれることがあります。
そのままICに入れると、
- 音がゆがむ
- ICに負担がかかる
可能性があります。
入力コンデンサを入れることで、
音声信号だけを安全に通すことができます。
一般的には1µF〜10µF程度が使われます。
実際に作ってみた画像はこちらで、ミニブレッドボードなんとか収めることができました。

おまけ:さらに音を良くする「裏技」
パスコンの二階建て: データシートにも書いてありますように、電源ピン(2番)の近くに、電解コンデンサ100μFと積層セラミックコンデンサ0.1μFを並列に付けます。これで、低いノイズから高いノイズまで効率よく除去できます。
出力コンデンサの増量: 470μFを1000μF に変えてみてください。より迫力のある重低音が楽しめます。
まとめ
秋月電子で販売されているM2073は、
- 少ない部品で作れる
- 乾電池2本でも動作する
- 初心者にも扱いやすい
自作のラジオやRDA5807のFMラジオの最終増幅段にも使えて、非常に便利なオーディオアンプICです。


