2024年1月5日現在、最新のラズベリーパイ64ビットOS bookwormを、ラズパイ4にインストールしてみました。以前の64ビットOSとは、設定の方法が少し変わっているのと、一部不具合があるようですが、インストール方法を簡単に説明します。
インストール環境
• Windows11パソコン OS イメージDisk作成するため。
• Raspberry Pi-4 4G
• 今回は16G SDカード 32Gがよろしいかと思います。
• 日本語キーボード
• マウス
OSのダウンロード
ラズベリーパイイメージャーを使って、OSをダウンロードしてSDカードに焼き付けまが、イメージャーのインターフェイスが少し変わっていました。
お持ちでない方はこちらから公式サイトダウンロードして下さい。
今回は事前に設定をしてインストールしてみましたが、事前設定なしの場合は、起動画面の指示に従って国名、ID,パスワード、ネットワークパスワード、デフォルトで使うブラウザー、などを入れて設定してください。
またデフォルトのブラウザーは事前設定では指定できませんが、OSが起動後にGUIでも好きなものに変更できますので、どちらの方法でも問題がありません、よって事前設定のほうが簡単かと思います。
今回は下図のようになります。
イメージDisk作成
まずは初めにインストールする機種を決めるために、デバイスの選択ボタンを押します。
機種が表示されますのでラズベリーパイ4選びました。
OS選択ボタンを押して、OS64ビットbookwormを選びます。
SDカードを選択します。
つぎに、設定を編集するを押す。
まず一般で、ホスト名、ユーザー名(自分の好きな名前)、パスワード、Wi-Fi、ロケール設定、を上のようにします。
サービスで、SSH有効かするチェック入れ、パスワード認証にします。
これでWindowsからTeraTerm、FTPソフトWinSCP(vsftpdソフトなしでも)などで接続できるようになります。
オプション、上の図のようにチェックを入れ、保存ボタンを押して終了です。
次にこの画面になり、この設定で良いですかと聞かれますので、はいをクリックします。
SDカードのデータがすべて消えますがと、聞かれるので、はいをクリックとOSか書き込が始まり、あとは指示に従えば完了です。
OS起動初期設定
ラズベリーパイ4に先ほど作成したSDカードセット、モニター、マウス、キーボードをつなぎ電源を入れ少し待ちますと、事前設定してあるのでWi-Fiも自動接続され下記画面が表示されます。
暫くすると右上にこのようなマークが出ますにで、クリックしてアップデートしてください。
OS日本語表示、画像解像度
しかし、事前設定でのローカリゼーションが反映されていませんでしたので、OSの表示が日本語になっていません。
日本語表示設定、またモニタを接続しなくとも解像度が決まるように解像度の設定をします。
OSの日本語表示
モニター接続なし解像度設定
ローカリゼーション設定で、ランゲージja、キャラセットUTF-8でOKクリックする。
再起動で設定されます。
2024年5月21日現在Headless Resolution の項目が在りませんでしたので、下記のコマンドラインで設定してください。
$ sudo raspi-config nonint do_vnc_resolution 1920x1080
他にも色々設定がありますが、とりあえずこれで。
日本語入力設定
bookwormは事前設定では日本語入力は反映されませんので、今回はfcitx5-mozcをインストールして設定しました。
プロンプトで下の2つを実行し、再起動すれば有効になります。
まだ、いろいろ不具合があるようで、こちらのサイトに詳しい解説があります。
sudo apt install fcitx5-mozc
im-config -n fcitx5
固定IP設定
固定IPに設定すると、IPが変わらず使いがってがよくなります。
しかし、以前のバージョンと違って設定ファイル/etc/dhcpcd.confがありません、別の設定ファイルになっているようですが、よくわかりませんでした。
今回は簡単な方法、GUIで設定しました。
以下が設定の画像です。
無線ランのボタンをクリックして、高度なオプションをクリック、続いて接続を編集する、をクリックする。
Wi-Fi、プレコンフィギャーを選択し、下の歯車マークをクリックする。
SSIDが正しいのを確認後iPv4設定をクリックする。
メソッドを手動に選択、次にAddボタンをクリックして、自分の固定アドレス、ネットマスク、ゲートウェイを入れ、下のRequire Ipv4のところのチェックボックスにチェックを入れ、保存をクリックして再起動すれば固定IPになります。
VNC Viewer
VNC Viewerを使うときはラズベリーパイの設定でVNCを有効にすれば接続できますが、以前と違い速度が遅くカクカクした感じで使いずらくなりました。
使った感想
少し動かしただけなので、よくわかりませんが、まで日本語仕様には少し問題があるようです。
python やflask などは新しいバージョンになっていました。
Thonnyは初め(12月)エラーが出て動きませんでしたが、1月現在はエラーもでず動き、またVSコードも問題なく動きます。
他のサイトでも指摘があるようにChromiumでは日本語入力ができません、Firefoxを使ってくださいとのことです。
私はリモートで使いたので、VNC接続の画面ががカクカクして遅いのが1番の問題です。
画面レンダーを、新しく導入されたWaylandを無効化して、以前のx11で起動するともとに戻って早くなるのか分かりませんが、そのうち試してみます。